隣家の火事!!自宅と所有するアパートが類焼。賠償の請求はできるの?

スポンサーリンク

隣家が天ぷらを揚げていて引火させたのが原因で火事になり、自宅や経営するアパートが類焼してしまいました。2014-09-16 11.08.06

立て直す資金もなく、困っています。

損害賠償をしてもらおうと思うのですができるでしょうか?

残念ですができません。

民法709条では、原則として故意や過失で他人に損害を与えた場合は、賠償しなければならないと定められています。

しかし、不注意による火災は損害賠償請求の対象外になります。

ではどうしたらいいの?

自分は家まで焼かれたのに、その火事の原因を作った人に何の責任もなく、賠償金も払ってもらえないとはおかしい、と納得のいかない方も多いでしょう。

火災の場合は、必ずしも民法がそのまま適用されるということにはなりません。

失火の責任に関する法律という特別法で、「通常は民法709条で損害賠償責任が発生するような状況であっても、重大な過失がなければ失火だけは特別扱いになり、損害賠償しなくてもよい」ということになっています。

日本の家屋は木造建物が多いうえに密集しています。

最近耐火性に優れた建物も増えてきてはいますが、まだ木造家屋が一般的です。木造はご存じのとおり火災にはとても弱く、一度出火すると、自分の家で火災を発生させたわけではなくても、天候や消防の状況によって、近隣の家から発生した火災によって自分の家も類焼してしまうなど、被害が大きくなりやすいというのが理由のひとつです。

二つ目の理由は、火事を出した本人が既に大きな損害を背負っているということです。

それに加えて多額の賠償金を科せられると、生涯苦しんだり、立ち直れなくなったりするかもしれません

そういう事情から、放火や天ぷら鍋を火にかけたまま台所を離れていたため火事になったなどの「明らかに重大な責任」、故意またはそれに適するほどの著しい不注意が認められない限り、損害賠償請求はできないことになっています。

スポンサーリンク

つまり、ほとんどの場合、火災による経済的損失に対しては火元からの損害賠償は期待できないということです。

こうした類焼火災に備え、自分で自己防衛をすることが必要になってきます。

先のような理由で、多くの場合損害賠償は期待できません。類焼火災は自分自身の火災保険で、家屋の損害をカバーすることになります。
自分自身に生命保険をかけるように、住んでいる家にも火災保険をかけておくことはとても大切なことです。

このケースのように、隣家から出火して、もらい火で自分のアパートが消失してしまったという場合も、アパートにかけた火災保険で損害のカバーをすることになります。

余談になりますが、多くの方が利用しているマンションやアパートなど賃貸住宅からの火災の場合はどうなるのでしょうか。

賃貸住宅の場合には、家屋の損害は自分自身の損害になるわけではなく、オーナーの損害になってしまいます。もし、アパートの自室から火事を出してしまっても、持ち家の場合と同様、隣近所に対する火災補償を行う必要はありません。

しかし注意してほしいのは、オーナーに対する補償は必要だということです。

例えばアパートを全焼させてしまった場合、他の入居者への補償はしなくてもいいのですが、借りるときに賃貸契約でオーナーに対しては、原状回復義務を負っています。アパートのオーナーに対しては、全焼させてしまった分の補償をする義務があります。

そのため、賃貸住宅に住む場合は、自分の家の家財を補償する契約とオーナーへの保障である「借家人賠償責任担保特約」という契約を付けた火災保険に入るのが望ましいでしょう。

引っ越しに費用がかさみお金がないとか、火事を出さないように気をつけるから大丈夫と保険に入らない人もいます。自分は大丈夫でも、もし隣の部屋から出火したら・・・。

隣の部屋から出火して類焼した場合にもカバーしてもらえますし、火災保険といっても、火事だけではなく、特約で水漏れを起こした際の補償などもあります。

それにたとえ隣人が保険に加入していなかったという場合でも、自分が加入していればきちんと補償されるのです。

賃貸契約の際に保険の加入を勧められることが多いのですが、もし勧められなかったとしても、自分で火災保険には必ず加入するようにしましょう。

自分で保険を選ぶときは、補償範囲など契約内容を十分に確認してください。

スポンサーリンク

コメントを残す

サブコンテンツ