買った家が気に入らない!手付金を流しても契約解除はできないの?

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貴俊さんは、現在賃貸マンションに妻の美紀さん、ひとり息子の和真くんと3人で住んでいます。

職場から少し遠いことと来年2人目が生まれる予定なので、今より少し広い家に住み替えたいと考えています。

加えて長男の和真くんがやんちゃ盛りなこともあって、できれば職場から比較的近いところに一軒家を買い、近所に気を遣うことなく子どもを思いっきり遊ばせてあげたいと思っていました。

常々妻の美紀さんものびのびと子育てをしたいと考えており、貴俊さんのマイホーム購入計画には大賛成で、積極的に家探しを行っていました。

そんな時、新聞の折り込みチラシに「これだ!」と思える売り中古物件を見つけたのです。

さっそく貴俊さんと美紀さんがその家を見に行ったのは言うまでもありません。

物件の見学

物件は土地付きの木造二階建で、築7年。延べ面積120㎡の4LDKです。

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職場からも一駅。

難を言えば最寄り駅から徒歩15分とやや遠いことと、買主が決まり次第リフォームを始めるため、購入してからひと月後の引渡しになるということです。

とはいえ、売主が転勤で引っ越すため急いでいるとのことで、2000万円という相場より超破格値を提示しており、とても魅力です。

どうしようかと迷った挙句、駅の駐輪場が充実していることもあり、貴俊さん夫婦はその家を買うことにし、不動産屋さんに手付金100万円を払って売買契約を結びました。

残りの1900万円は住宅ローンで支払う旨を伝えると、不動産さんは

IMG_4228「わかりました。いいですよ。実際にローン開始までひと月くらいかかるでしょうから、融資されたらすぐに引き渡しができるようにリフォームを始めることにしましょうね。」と快く承諾してくれたのです。

売買契約後気に入った家を発見

ところが、それからしばらくして妻の美紀さんがネットで駅から徒歩2分、築1年の住宅が売りに出されているのを見つけたのです。

値段は契約した物件より2150万円と購入を決めてしまった家よりやや高目ですが、許容範囲内です。

何より新しく、内装も自分で好きなように決められます。

間取りも家の向きも家族の希望にぴったりなのです。

契約してしまった家がかすんでしまうほど、魅力的な物件です。貴俊さん夫婦は、どうしてもこの家がほしくなり、手付金を流してでも、一度決めてしまった中古住宅の売買契約を解約したいと考えたのです。

しかし、不動産屋さんは、解約するのなら違約金とリフォームにかかった費用として追加で580万円払ってもらわないと困ると言うのです。

手付金の100万円はともかく、580万円も支払ったら見つけた物件は買えません。

弁護士に相談

困り果て、会社で知り合いの弁護士に相談したところ、

IMG_4223「不動産屋さんがリフォームを始めているのですよね。そういった場合、手付金を流しても契約解除はできないのですよ。残念ですが、法律で決まっていることなのです。」

と言われ、貴俊さんは急いで契約してしまったことを悔やんでいます。

売買契約の売主または買主が一方的に契約を解消できるのは、相手がまだ契約を実行していない場合などに限られます。

何もなければ、買主の貴俊さんが契約解消をしたいと思う場合、支払った手付金を放棄。逆に売り主が契約解消しようとする場合は手付倍返しすることで売買契約を一方的に解除できることとなっています。

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ただし、残念なことに、今度のように不動産屋さんがリフォームに着手してしまうと、手付放棄・手付倍返しによる契約解除はできなくなってしまうのです。

気に入らなけど買わなきゃいけないの?

弁護士が言うように、契約解消は無理なのです。

貴俊さんが別の物件を購入するため、どうしても今回解約をしたいと言うのであれば、かかったリフォーム費用や約定の違約金など一定の損害賠償金を支払わなくてはならないでしょうね。

中古住宅の魅力とは

余談になりますが、中古住宅の魅力とは何でしょうか?

それは立地と価格です。

しかし、その反面注意しないといけないこともあります。

中古物件は、文字通り新築ではありません。

外観はとてもきれいに見えても、あちこちに傷みや汚れがあるものです。

隠れた欠陥(隠れた瑕疵という言い方をしますが)に気づかないまま物件を購入してしまい、後から見つかってもめることも少なくありません。

購入する前に、多少費用はかかってしまいますが、「住宅診断」をしてもらうと安心です。

事前に欠陥がわかれば、欠陥物件購入の回避ができます。

少々の欠陥であり、どうしてもその物件に住みたいのであれば、欠陥を理由に価格交渉を有利に進めることができるでしょう。また、購入前におおよその補修費用やリフォームの費用がわかるため、予算内の買い物であるかどうかの判断もできます。


せっかく買った家が白アリの住処になっていた。

見た目は広くてきれいだったが、住み始めて数年後雨漏りがひどく補修が必要になり、多額の費用がかかってしまった。

購入後大幅なリフォームをしようと計画し中古住宅を購入したが、購入後家まで他の人所有の私道を通らなければならないことがわかった。

工事前に所有者に私道の許可を願ったが許可されず、小さなリフォームしかできなかったため、計画倒れしてしまった。


「夢のマイホーム」のはずが「欠陥汚屋敷」や「ローン返済地獄」で泣きを見ないためにも、しっかり注意し、落とし穴に落ちないようにしましょう。

ちょっときついことを言うようですが・・・。

中古住宅に掘り出し物はないと思いましょう。

やはりいい物件にはいいお値段がつくものです。立地も良く、きれいなのに安い物件には何かしら悪い条件がついているのです。トラブルに出会う危険性が・・・。

しっかり情報収集をしましょう

建売住宅と違って、中古住宅は物件情報が少ないものです。

時折新聞などに入っている折り込みチラシを見てみると、最低限の情報しか得られません。

紙面の都合上仕方ないとは思うのですが。情報収集はチラシ、住宅情報誌、インターネットなどで幾重にもチェックし、正確な情報を得るようにしましょう。

気に入った物件は必ず現地に見に行きましょう

「これはいい」と思ったら、必ず見に行きましょう。

不動産屋にお願いして、中も隅々までしっかり見せていただきましょう。

建物の造りはもちろん、水道管がさびて赤水が出ているなんてことはないでしょうか?

庭が沼みたいになっているとか、湿気が多いとか・・・。

これだけではありませんよ。

住環境は大切。朝・昼・夜の周辺環境もチェックしましょう。

その他

たくさんの物件から選択しましょう。

今回、貴俊さん夫婦は「あっ!!これこれ」と出会った物件に心ときめかせ、その物件しか目に入っていません。

あわてて決めてしまった物件に後悔もしています。

人生最大の買い物である「マイホーム」。多くの物件から時間をかけて選びたいものです。

物件を多く見ることで、注意すべきポイントがわかったり、良い物件を選ぶことのできる目も養われます。

貴俊さん夫婦はまだお若いのですから、じっくり時間をかけて、ご家族に合ったすてきなマイホームを手に入れてほしいと思います。

 

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