住んでいるマンションが競売にかけられた!立ち退かなきゃいけないの?

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柳さんは都内の銀行に勤めるサラリーマン。

実家は四国にあるため、都内にマンションを借りて住んでいます。

現在のマンションに住むようになって3年目。

不動産業者の仲介でD社がこのマンションの所有者であり貸主です。

ある日柳さんは社内の信用情報でD社の経営が危ういことを知りました。

それから間もなくしてD社は倒産してしまいました。

住んでいたマンションの大家が知らないうちに変わっていた!!

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その後他の住人も柳さんも混乱なく過ごしていました。

突然H商事という会社から

IMG_4223「あなたがお住まいのマンションは、当社の所有物になりましたので、即刻退去願いたい。」

という内容の書面が送られてきたのです。

出ていくための費用は出してもらえない、保証金も戻ってこないとのこと。

賃貸の契約の際に、不動産会社からの説明も受けておらず、柳さんは真っ青になってしまいました。

あわててH商事に連絡を入れ、

IMG_4161「私には居住権があります。なぜ出ていかないといけないのですか?」と抗議しました。

H商事の担当者は

IMG_4223「私どもはD社からそのマンションを買ったわけではございません。競売で落札いたしました。このマンションには抵当権が付けられていまして、それが実行されたということですね。」

と言って、さらに柳さんに退去を求めるのです。

柳さんは呆然とするばかり。

立ち退きに応じないといけないのでしょうか?

せめて引っ越しの費用と次の入居先の保証金だけでも出してほしいと思っています。

柳さんはどうしたらいいのでしょうか?

今回のケース

柳さん、災難でしたね。

毎月家賃をきちんと支払っていたにも関わらず、オーナーさんが破産あるいはローンを払えないとの理由で競売にかけられてしまうということは珍しくありません。

今回は競売が終了して決定した次の所有者からの連絡だったようですね。

多くの場合は競売にかかるとの通知が弁護士から届いて引っ越しを勧められる。

あるいは裁判所の方から現状確認のお知らせがくる。

そして、マンションの内見や契約状況の確認というのが普通です。

柳さんは家賃の滞納もなく、普通に生活していたわけで、突然のことにパニックになるというのはよくわかります。

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不動産のチラシで、「オーナー変更」とかの文字、見たことありませんか?

現在の所有者が別の人にマンションを売り、登記の変更を行うとマンションは新所有者のものになります。

住人は新所有者に家賃を払い続ければ、今まで通り住み続けることができるというのが一般的です。

しかし、競売にかけられた場合はそうはいかないのです。

以前は抵当権が設定された後に柳さんのような賃借人が入居した場合には、3年間の短期の賃貸借というのが認められていたのです。

でも、これを悪用して競売の手続きを妨害したり、高額な立ち退き料を取るといったような事件も起こり、この制度はなくなってしまいました。

では、そもそもこの抵当権って何?と思う方も多いでしょうね。

抵当権とは

マンションの所有者がその物件を買う、あるいは建てるときには普通、銀行からお金を借りています。

大きな買い物ですから一括現金購入というわけにはいきませんよね。

引渡しと同時に銀行から借り主の所有するマンションに抵当権を設定するわけです。

つまりマンションを担保にするということですね。

所有者が銀行にお金を返済できなければ、このマンションを借金のかたに差し押さえて競売にかけます。

そして、貸したお金の回収に充てるというわけです。

柳さんが賃借契約を結ぶよりも前にこのマンションが担保に取られているということになります。

となると、柳さんはH商事に対抗できなくなってしまうのです。

マンションに抵当権の設定がされているケースは多く、柳さんのような目に遭う人もたくさんいるようです。

とはいえ、いきなり出て行けと言われてしまうと困りますよね。

そのようなことを防ぐために、民法では6か月の明け渡し猶予の期間を設けています。

しかし、柳さんが望む保証金の返還請求はH商事にはできず、もとの所有者であるD社に請求することになります。

D社の状況にもよるのですが、私の同僚に別に物件を紹介してもらったうえに、引っ越しの費用まで負担してもらった強者がいます。

しかし、これはあまり期待はできないでしょう。

6か月の猶予期間があれば、何とか次の住まいを見つけることは可能ではないでしょうか?

今回柳さんは運悪く退去を求められてしまいました。

落札する人が家賃収入の目的で手に入れた場合は、今の賃借人にそのまま住み続けてもらって収入を得た方が得です。

なので出ていくように言われることはないでしょう。

建物を壊して再開発するというのであれば仕方ないのでしょうが。

残念なことに柳さんはそのまま住み続けることはできませんでした。

私が知っている人は自分が住んでいるアパートが競売にかけられたことを知り、入札してこれを自分で買ったと言っていました。

他にも競売になる前に、オーナーさんに交渉して、通常価格よりももっと安く一軒家を手に入れた知人もいます

競売にかけられるというのはあまり人聞きの良いものではないので、オーナーさんも応じてくれたのでしょうね。

不動産を買いたいと思い、なおかつ資金に余裕があるのなら、こういったこともできるかもしれませんね。

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