18歳少年による中3女子殺害事件。知られていない少年事件!

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下手に手を出せない少年犯罪!逮捕後の少年はこうなる!

 

昨年の8月、三重県朝日町で同県四日市市の中学3年の女子生徒(当時15歳)が遺体で見つかる事件がありました。

県警四日市北署の特別捜査本部によって今月2日に当時県立高校3年生だった18歳少年が逮捕されました。

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容疑は強盗殺人とされ、同県警によると『少年は昨年8月25日夜~同29日に、朝日町埋縄(うずなわ)の空き地で女子生徒を襲って殺害し、現金約6千円を奪った疑いがある』。捜査関係者によると、少年は『空き地近くの県道で少女が1人で歩いているところを見つけた。金目当てだった」などと説明しているが、「鼻を手で押さえたら死んでしまった」などとして殺意は否認している。

 

三重県津地検はこの少年を強盗殺人として津家裁に送致し、家裁は4月5日までの観護措置を決めています。
さて、この事件で逮捕されたのは18歳の少年であり、少年事件として扱われます。

少年事件については、どのような手続きや処分がなされていくのか?

あまりよく知らないという人も多いのではないでしょうか?

 

一般的には少年は死刑にならない!刑が軽いなんていう認識程度かと…

テレビニュースなどでも少年犯罪については、人権保護などの理由から実名を伏せますし、それほど突っ込んだ取材や報道をしない傾向がありますね。

 

というのも、少年法という法令によって現在日本では少年が犯罪を犯した場合、実名報道は制限されています。

だからなのか、事件の概要や被害者側のほうばかりにスポットがあてられてしまうのです。

このような実情もあり、少年犯罪者がどうなっているのか?

という事はあまり聞く機会がないかと思います。

 

そこで、今回の少年事件を例にして、少年犯罪者がどのようにどんな処分を受ける事になるのか?というお話をしていきます。

 

まず、『家庭裁判所は、故意の犯罪行為により被害者を死亡させた罪の事件であって、その罪を犯したとき少年が16歳以上であったもの(原則検送事件(げんそくけんそうじけん))については、検察官送致の決定をしなければならない(少年法20条2項本文)』と少年法にあります。

 

なんだか原文のままだと分かりづらいですね。

ようは故意に死亡させた場合、少年が16歳以上であれば成人と同様の刑事裁判を受けさせる、って事です。

 

つまり、本件で逮捕された少年は18歳。

この少年法20条2項に該当しますので、通常どおりであれば家裁(少年審判)は再び地検に送致(逆送)して、成人と同じ刑事手続き(刑事裁判)をとることになります。

 

また上記以外の場合、家庭裁判所は少年審判によって少年に対して処分を決定します。

・保護観察処分:少年を保護観察所の指導,監督にゆだねる

・少年院送致:少年院で指導や訓練を受けさせる

 

更に、不処分という処分をしないというケースもあります。

これは家庭裁判所の教育的な措置によって少年の更生が期待できる場合にとられます。

 

なお、成人と同様の刑事裁判で有罪となった場合ですが、実刑判決を言い渡されます。

そして、少年院ではなく、少年刑務所という刑務所へ服役することになります。

しかし、女性の少年受刑者は女性の成人受刑者と同じ施設に収容されるのです。

 

また、少年刑務所とは少し名ばかりな一面もあります。

本来なら名称どおり20歳未満の少年受刑者だけを収容するものだと考えられる。

しかし、26歳未満の成人受刑者もいるどころか、成人受刑者が大部分を占めている。

更に、施設によっては26歳以上の受刑者も多くいるのだ。

この実態はいかがなものかと思いますね。

 

また、「少年院」との違いですが、少年院は健全な人間として社会復帰できるための矯正教育を受けるところです。
一方、少年刑務所は刑罰を受ける施設であり刑務作業に服しますが、教育指導も行われています。

 

 

少年事件の処分はぬるいのか!?厳罰化するべきか!?

 

未成年でも重罪であれば成人と同じように刑事裁判として扱われ、実刑判決が言い渡されるという事はすでに説明しましたね。

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しかし、成人とは異なる点もあります。

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18歳未満の場合、皆さんもご存知かと思いますが、死刑にはなりません!

仮にめちゃくちゃ極悪非道で悪質な犯罪だったとして、「死刑が相当」な場合でも無期懲役となります。

 

また、死刑にまではいかなくても無期懲役が相当な犯罪の場合には、「10年以上15年以下の有期懲役(または禁錮)」(ただし、減軽するかどうかは裁判官の裁量に任される)となるのが少年事件です。

つまり、少年事件では少年法によって刑が減軽されるわけです。

 

なんだかこれだけを見ると、殺人を犯しても少年法で守られる!

未成年だからって犯罪者を保護するな!罪はきちんと償うべきだ!

 

そんな意見も聞こえてきそうですね。

きっと被害者遺族であればこのような意見を持つ事でしょう。

 

因みに、少年犯罪の厳罰化という動きもあります。

阿部内閣では少年法改正案を今国会に提出しました。

その内容は、現少年法だと成人なら無期懲役に相当する刑が10~15年の有期刑(懲役・禁錮)を言い渡すことになっていますが、改正案ではこれを20年に引き上げる、という内容です。

 

背景としては、成人が最長30年なのに対して、現少年法の上限が15年なのは量刑が軽すぎるという声などが多くあるからです。

 

改正案には他にも盛り込まれていますが、ここでは省略します。

ただ、この改正案には少し疑問を感じる事があります。

もちろんこれまでの15年という上限について、故意に非道な殺人を犯した犯罪などでは軽すぎるんじゃないか?と私も感じていました。

そして、被害者遺族感情を考えれば厳罰化も理解できます。

 

しかし、少年事件を考えるうえでは、上限を20年に引き上げるという措置がきちんとした意味を持つのか?

量刑を引きのばしてどうこうなる話しではないと私は感じるんです!

というのも、改正するべきは少年事件をふまえたうえでの社会のあり方だと思うのです。

 

被害者を出さないための対策は万全なのか?

未成年という発達期にある少年がなぜ犯罪を犯すことになったのか?

現代社会の事情にあわせた少年達へのサポートはできているのか?

また、少年法によって刑が減軽された少年達は、本当に更生されたうえで社会復帰しているのか?

何ら変わらない状態でただただ刑期を終えて出所しているのではないか?

 

一部分だけの者を挙げて言うのもなんですが、中には被害者へ示談金も支払わない、お墓にも一度も見舞いに行かない、自分のしたことを自分の都合で過去の事にして反省もない、などなど…

そうだとしたら、被害者や被害者遺族の憤りはどこにぶつけたらいいのでしょう?

まぁ、きちんと真面目に更生した人も多くいるのですが。

 

なお、誤解は勘弁なので先に言っておきますが、少年事件全体を考えているだけであって、そもそも少年法事態を否定するという意味ではありませんよ。

 

少し道を間違えた少年であっても、少年法があるおかげできちんと更生しているものも多くいますしね。

窃盗などは多くが保護観察や少年院送致などの保護処分で留まりますが、保護処分であれば前科とはなりません。

つまり、将来に背負うペナルティはないのです。

公務員や弁護士にも問題なくなれます。

何の制限はないのですから、きちんと更生してもらい真面目に生きてほしいと願うところであり、その為にも少年法は必要不可欠だと思いますので!

 

つまり、私が言いたいのは少年事件をふまえたうえでの社会の対応です。

現代社会における少年達へのサポート、事件を起こしてしまった少年、事件に巻き込まれた加害者やその家族へのサポートなど。

これがいかに不十分か!

 

単に少年犯罪の刑がぬるいとか厳罰化するだとかそんな議論より、少年犯罪が起こらないような予防策や再犯防止対策、加害者やその家族のケアサポート体制などなど…

このような面をもっと重視してほしいと感じたところであります。

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